自分らしく生きるとは、どういうことだろう
「自分らしく生きたい」
そう思ったことはないでしょうか。
けれど、そもそも「自分らしさ」とは何なのでしょうか。
好きなことをすること。
自分の気持ちに正直でいること。
人に合わせず、自然体で過ごすこと。
どれも、自分らしさに関係しているように思えます。
しかし、自分らしく生きたいと思っていても、何が自分らしいのか、よくわからないこともあります。
宿命翻訳学では、自分らしさとは、「自分の資質が、自分に合った環境の中で自然に活かされている状態」だと考えています。
自分にはどのような資質があるのか。
その資質は、どのような環境で活かされるのか。
この二つの関係から、自分らしさを読み解いていきます。
自分らしさは、資質と環境の関係から見えてくる
同じ人でも、ある環境では自然に力を発揮できるのに、別の環境では思うように力を出せないことがあります。
それは、その人の資質が変わったからとは限りません。
資質が活かされる条件が、環境によって異なるからかもしれません。
宿命翻訳学では、一人ひとりが生まれ持つ特性や可能性を「資質」と呼んでいます。
例えば、物事を深く考える資質を持つ人がいたとします。
常に素早い判断を求められる環境では、その力を十分に発揮できないかもしれません。
一方、時間をかけて物事を掘り下げられる環境では、自然に集中し、自分の力を活かせることがあります。
人と人をつなぐことが得意な人も、協力し合える環境では力を発揮しやすくても、競争ばかりが求められる環境では疲れてしまうことがあります。
同じ資質を持っていても、環境によってその活かされ方は変わるのです。
また、得意なことだからといって、過度に求められ続ければ疲弊することもあります。
大切なのは、単に資質が使われているかどうかではなく、その資質が活かされやすい条件が整っているかどうかです。
ここでいう環境とは、仕事や住む場所だけではありません。
担っている役割や人間関係、時間の使い方、物事に取り組む方法なども含まれます。
資質に合った環境では、自分の持つ力を必要以上に抑えたり、無理に別の自分になろうとしたりすることが少なくなります。
もちろん、努力や困難がなくなるわけではありません。
それでも、自分の資質と環境が噛み合うことで、その人ならではの力が発揮されやすくなるのです。
自分らしさは、どうすればわかるのか
では、自分の資質や、それに合った環境は、どうすればわかるのでしょうか。
「自分らしいと感じることを大切にしましょう」と言われても、そもそも自分らしさがわからなければ、何を手がかりにすればよいのか迷ってしまいます。
また、自分にとって当たり前にできることほど、それが自分の資質だと気づきにくい場合もあります。
だからこそ、宿命翻訳学では、まず自分の資質を知ることを大切にしています。
これまで、どのようなことを自然にしてきたのか。
どのような場面で、自分の力を発揮できていたのか。
どのような環境では、思うように力を出せなかったのか。
過去の経験を振り返ることで、自分の資質や、それが活かされやすい条件について、手がかりが見えてくることがあります。
宿命翻訳学では、命式も資質を考えるための一つの手がかりとして活用します。
ただし、命式だけで自分らしさが決まるわけではありません。
そこから見えてきた資質の可能性を、自分自身の経験と照らし合わせていくことが大切です。
そして、もう一つ重要なのが、実際にその資質を使ってみることです。
例えば、物事を深く探究する資質があると感じたなら、自分の関心のあるテーマをじっくり考える時間をつくってみる。
人と人をつなぐ資質があると感じたなら、誰かと協力して何かに取り組んでみる。
そうした経験の中で、
「思っていた以上に夢中になれた」
「大変だったけれど、充実感があった」
と感じることがあるかもしれません。
反対に、思っていたほど自分に合わないと感じることもあるでしょう。
それも、自分を理解するための大切な手がかりです。
自分らしいかどうかを感じ、判断するのは、最終的には自分自身です。
しかし、自分の資質が自然に働いているときほど、それが当たり前すぎて、自分らしさだと気づいていないこともあります。
だからこそ、自分の資質を知り、それに合った環境で使ってみて、その経験を振り返ることに意味があります。
自分らしさは、頭の中で考えるだけでなく、実際の経験を通じて少しずつ見えてくるものなのです。
自分らしい生き方の可能性を広げる
自分に合った環境というと、どこかに理想の場所が一つだけあるように感じるかもしれません。
しかし、一つの資質が活かされる環境は、一つとは限りません。
物事を深く考える資質は、研究や分析だけでなく、文章を書くことや、人の相談に向き合うことにも活かせるかもしれません。
人と人をつなぐ資質も、仕事だけでなく、地域の活動や日常の人間関係の中で活かされることがあります。
また、自分に合った環境を見つけるために、必ずしも仕事や住む場所を大きく変える必要があるわけではありません。
同じ職場でも、役割や仕事の進め方を変えることで、資質を活かしやすくなることがあります。
日々の暮らしの中でも、時間の使い方や人との関わり方を少し変えることで、新しい可能性が見えてくることがあります。
大切なのは、「自分はこういう人間だ」と一つの答えを決めることではなく、自分の資質が活かされる環境や、その活かし方を探っていくことです。
これまでの人生の中にも、自分の資質が自然に活かされていた場面があるかもしれません。
そして、これからの人生には、まだ気づいていない資質の活かし方や、出会っていない環境があるかもしれません。
自分の資質が、どのような環境で自然に活かされるのか。
その答えは、頭で考えるだけではわからないこともあります。
自分の資質を知り、実際の経験を通じて確かめていく。
そうすることで、これまで気づかなかった自分らしさや、新しい生き方の可能性が見えてくるのだと思います。
